世界経済見通し一覧。国際通貨基金(IMF)、世界銀行、経済協力機構(OECD)、アジア開発銀行が発表する実質国内総生産(GDP)データをまとめた。 {IMF} 国際通貨基金(IMF)は、2014年7月24日、2014年の世界の実質成長率を3.6%から3.4%に下方修正した。米景気の一時的な落ち込みや、一部新興国の成長鈍化が影響した。米経済は春以降に成長の勢いが戻ると分析。中国も当局による小刻みな財政刺激策が景気を下支えするとの見方を示した。 また、ウクライナ情勢の緊迫化で原油価格高騰などのシナリオが現実味を帯びかねないと警戒。金融政策ではFRBが正常化を進める過程で米長期金利が予想外に上昇し、金融市場が反転するリスクに言及した。なお、2014年4月時点ではウクライナ情勢の緊迫化で新興国の回復が想定を下回ることやユーロ圏のデフレ転落を警戒していた。 【2014年発表】

  2014年 2015年
発表月 1月 4月 7月 1月 4月 7月
 世界全体 3.7% 3.6% 3.4% 3.9% 3.9% 4.0%
 米国 2.8% 2.8% 1.7% 3.0% 3.0% 3.0%
 日本 1.7% 1.4% 1.6% 1.0% 1.0% 1.1%
 ユーロ圏 1.0% 1.2% 1.1% 1.4% 1.5% 1.5%
 ドイツ 1.6% - 1.9% 1.4% - 1.7%
 フランス 0.9% - 0.7% 1.5% - 1.4%
 イタリア 0.6% - 0.3% 1.1% - 1.1%
 新興・途上国 5.1% - 4.6% 5.4% - 5.2%
 中国 7.5% 7.5% 7.4% 7.3% 7.3% 7.1%
 インド 5.4% 5.4% - 6.4% 6.4% -
 ブラジル 2.3% 1.8% 1.3% 2.8% 2.7% 2.0%
 ロシア 1.9% 1.3% 0.2% 2.5% 2.3% 1.0%

【2013年発表】

  2013年 2014年
発表月 4月 7月 10月 4月 7月 10月
世界全体 3.3% 3.1% 2.9% 4.0% 3.8% 3.6%
米国 1.9% 1.7% 1.6% 3.0% 2.7% 2.6%
日本 1.5% 2.0% 2.0% 1.4% 1.2% 1.2%
ユーロ圏 ▲0.4% ▲0.6% ▲0.4% 1.0% 0.9% 1.0%
ドイツ 0.6% 0.3% 0.5% 1.4% 1.3% 1.4%
フランス ▲0.1% ▲0.2% 0.2% 0.8% 0.8% 1.0%
イタリア ▲1.5% ▲1.8% ▲1.8% 0.5% 0.7% 0.7%
英国 0.6% 0.9% 1.4% 1.5% 1.5% 1.9%
新興・途上国 5.3% 5.0% 4.5% 5.7% 5.4% 5.1%
中国 8.1% 7.8% 7.6% 8.3% 7.7% 7.3%
インド 5.8% 5.6% 3.8% 6.4% 6.3% 5.1%
ASEAN5カ国 5.9% 5.6% 5.0% 5.5% 5.7% 5.4%

{世界銀行} 2014年6月10日、2014年の世界の実質経済成長率を3.2%から2.8%に下方修正した。米国の寒波やウクライナ危機、途上国の構造改革などが影響する。 日本は安倍政権の経済政策効果が出るも消費税増税の影響で1.4%から1.3%に下方修正。米国は寒波による影響で2.8%から2.1%に下方修正。ユーロ圏は1.1%に据え置いた。 途上国は寒波を受けた米国景気の鈍化での輸出の不調や政情不安などで5.3%から4.8%に下方修正。中国は7.7%から7.6%に下方修正し「経済改革が軌道に乗らないと影響はアジア銭期に波及するだろう」とし、下振れリスクへの警戒感を示した。 なお、先進国の見通しは2014年1.9%、2015年2.4%、2016年2.5%を維持した。

  2013年 2014年 2015年 2016年
発表月 6月(13年) 1月(13年) 6月(13年) 1月(14年) 6月(14年) 6月(14年) 6月(14年)
世界全体 2.2% 3.1% 3.0% 3.2% 2.8% 3.4% 3.5%
日本 1.4% 1.2% 1.4% 1.4% 1.3% 1.3% 1.5%
米国 2.0% 2.8% 2.8% 2.8% 2.1% 3% 3%
ユーロ圏 ▲0.6% 0.9% 0.9% 1.1% 1.1% 1.8% 1.9%
新興国 - - - 5.3% 4.8% 5.4% 5.5%
中国 7.7% 8.0% 8.0% 7.7% 7.6% 7.5% 7.4%
インド 5.7% 6.8% 6.5% 6.2% - - -
ブラジル 2.9% 4.1% 4.0% 2.4% - - -

{OECD} 経済協力開発機構(OECD)は、2013年11月19日、経済見通しを発表した。2013年の日本の実質GDP成長率は1.8%と5月時点から0.2ポイント、2014年は1.5%と0.1ポイント上方修正。輸出や雇用改善を背景に消費が堅調なことや設備投資が回復していると分析している。 【長期見通し】

  2013年 2014年 2015年
発表月 5月 11月 5月 11月 11月
米国 1.9% 1.7% 2.8% 2.9% 3.4%
独仏伊 ▲0.6% ▲0.4% 1.1% 1.0% 1.6%
日本 1.6% 1.8% 1.4% 1.5% 1.0%
中国 7.8% 7.7% 8.4% 8.2% 7.5%

【短期見通し】 2014年3月11日、短期経済成長見通しで、緩和的な金融政策や財政支出によって、先進国の成長ペースは速まっていると分析した。日本は1-3月は4.8%、4-6月は▲2.9%。4月の消費増税で一時的にマイナス成長に陥るものの、その後は回復軌道に戻ると予測した。

期間 2013年 2014年
7-9月 10-12月 通年 1-3月 4-6月
米国 2.5% 2.7% 1.7% 1.7% 3.1%
独仏伊 1.3% 1.4% 0.4% 1.9% 1.4%
日本 2.6% 2.4% 1.6% 4.8% ▲2.9%

{アジア開発銀行} アジア開発銀行(ADB)は、2014年7月18日、2014年の主要先進国の経済成長率を1.9%から1.5%に下方修正した。年初の寒波による米国経済原則が影響。米成長率は2.8%から1.9%に下方修正した。 【2014年発表】

  2014年 2015年
 アジア全体 6.2% 6.4%
 中国 7.5% 7.4%
 香港 3.5% 3.6%
 韓国 3.7% 3.8%
 台湾 2.7% 3.2%
 インド 5.5% 6.0%→6.3%
 マレーシア 5.1% 5.0%
 インドネシア 5.7% 6.0%
 フィリピン 6.4% 6.7%
 シンガポール 3.9% 4.1%
 タイ 2.9% 4.5%
 ベトナム 5.6% 5.8%
 主要先進国 1.9%→1.5% 2.2%

【2013年発表】

  2013年 2014年
2013年度発表月 4月 7月 10月 12月 4月 7月 10月 12月
アジア全体 6.6% 6.3% 6.0% 6.0% 6.7% 6.4% 6.2% 6.2%
中国 8.2% 7.6% 7.6% 7.7% 8.0% 7.5% 7.4% 7.5%
インド 6.0% 5.8% 4.7% 4.7% 6.5% 6.5% 5.7% 5.7%
東南アジア 5.4% 5.2% 4.9% 4.8% 5.7% 5.6% 5.3% 5.2%
タイ 4.9% - 3.8% - 5.0% - 4.9% -
マレーシア 5.3% - 4.3% - 5.5% - 5.0% -
インドネシア 6.4% - 5.7% - 6.6% - 6.0% -
フィリピン 6.0% - 7.0% - 5.9% - 6.1% -
シンガポール 2.6% - - - 3.7% - - -
タイ 4.9% - 3.8% - 5.0% - 4.9% -
ベトナム 5.2% - 5.2% - 5.6% - 5.5% -
主要先進国 1.0% 1.1% - - 1.9% - - -
米国 2.0% - - - 2.6% - - -
欧州 ▲0.3% ▲0.5% - - 1.2% - - -
日本 1.2% 1.8% - - 1.4% - - -