リプロセルは、2014年6月11日、ドイツ証券を引受先とする第三者割当増資を実施し、約25億円調達すると発表した。調達した資金は、iPS細胞の培養液や細胞製品の販路拡大を目的としたM&Aなどに充当する。発行済み株式総数は6.6%増加する見通し。ドイツ証券は市場の状況に応じて徐々に株式を売却する。

リプロセルは自社拠点による販路拡大のみならず、買収により販路を拡大している。2014年5月には3次元細胞培養を手がける英国企業Reinnervateを4億3000万円で買収。ヒト、DNA、組織、血清サンプルなどを大手企業に提供する米BioServeを1億7400万円で買収した。

リプロセルは多機能性幹細胞技術の実用化につながる研究で、2014年内に実用化できる研究開発を広く募集。大量培養技術や凍結技術で研究を支援している。また、ヒトiPS細胞由来アルツハイマー病モデル神経細胞を2012年から販売している。


買収による販路拡大

時期 企業 買収額 事業
2014年5月 英Reinnervate 4.3億円 3次元細胞培養
米BioServe 1.74億円 ヒト・DNA・組織・血清サンプル

 

特許

リプロセルと日産化学は、2015年1月27日、共同出願していた造血幹細胞増殖法に関する特許が日本で成立したと発表した。成立した特許は骨髄及び臍帯血中に含まれる造血幹細胞を従来の30倍効率的に増幅する技術に関するもの。

臍帯血移植は白血病治療で広がっている一方、臍帯血の量が十分でない問題がある。造血幹細胞を効率的に増幅させ、臍帯血移植をより多くの患者に適用できる可能性が広がる。


経営計画

2014年から2015年にかけて普及の基板づくりを行い、2016年から細胞製品が大量に使用されることによる売上高の大幅な増加を見込む。グローバル化に関しては、自社拠点による販路拡大のみならず、米国・欧州の複数の会社の事業買収及び協業を行う予定。また、新規に北米・南米及びスペインの代理店と販売代理店契約を締結。

  売上高 営業利益 経常利益 純利益
2016年 23億円 5.1億円 5.6億円 5億円
2015年 14億円 0.6億円 1.2億円 1億円
2014年 7.6億円 ▲2.9億円 ▲1.8億円 ▲1.8億円


業績

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2014年(予) 6.9億円 ▲1.8億円 ▲1.9億円 - - -
2013年 4.6億円 ▲1.3億円 ▲1.3億円 51億円 54億円 94.7%
2012年 3.1億円 ▲0.2億円 ▲0.2億円 2.2億円 3.1億円 78.0%
2011年 2.7億円 ▲0.2億円 ▲0.3億円 2.6億円 3.1億円 84.2%
2010年 2.2億円 ▲0.4億円 ▲0.5億円 3.2億円 3.5億円 85.2%